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モラハラ夫に苦しむ高校中退の女性が、プリンス『パープル・レイン』の録音技師になった話 奇跡は自分からあるき出した人に訪れる

「奇跡の人生逆転ストーリー」
多くの方が好きな話です。

でも当の張本人は意外にも
ただ淡々と歩き続けていた
だけだったりします。

彼ら彼女らが歩いた道のりを
分析すると次の4つのステージが
見えてきます。

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1.【change(変化する)】
2.【challenge(挑戦する)】
3.【chance(機会に出会う)】
4.【choroi(チョロい)】

本日紹介する4Cの物語は、
洋楽界の伝説的な録音技師であり
現在バークリー音楽大学教授をつとめる
スーザン・ロジャースです。

1. 【change(変化する)】日常に戻りたくなくなるような衝撃的なライブ体験をしよう

スーザンの人生のはじまりは
悲惨なものでした。

10代の頃、家庭環境に耐えきれず
高校を中退し、年上の彼氏と同棲を
開始します。

しかし、待っていたのは、
嫉妬深くモラハラ気質な彼による
暴力と拘束でした。

スーザンの唯一の慰めは音楽でした。

そんなある夜、友達から有名ロック・バンド
レッド・ツェッペリンのライブに
誘われます。

会場は、ロサンジェルスにある
ザ・フォーラム。

それは日常から
解放された夢のような一時でした。

しかし、その夢は長くは続きません。
夫との約束で途中退場を余儀なくされたのです。

しかし、フォーラムを立ち去る時に
スーザンは今までにない強い感情が
わいてきて、こう誓いました。

プレゼンテーション1

やがて同棲の男性と別れを決め
自分の選択で生きることを決意します。

2. 【challenge(挑戦する)】まずは最も夢に近い環境に潜り込もう


スーザンは、密かに音楽業界で
生きることを考えていました。

もっとも今から楽器の練習を
する気にはなれませんでした。

そんな折、ふと好きなCDアルバムの
裏面の写真が目に入ります。

そこにはスタジオ録音の
制御盤の前に座っていた男の写真があり
「録音技師」とキャプションがありました。

製造工場での勤務が長く
もとから物の仕組みを知るのが
好きだったスーザンは、
「録音技師」こそ将来の自分だと
インスピレーションを得ました。

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当時、「録音技師」になる最短ルートは
ハリウッドにあるサウンド・アーツ大学
学ぶことでした。

一流の現役講師による授業は知識のみならず
その後の就職にも有利です。

しかし、スーザンは1年コースの授業料の
持ち合わせはありません。

そこで、スーザンはこんな手を考えます。

サウンド・アーツ大学の受付スタッフに就職する。

もちろん授業に出ることはできません。
でも、その環境の中にともかくいさえすれば
何らかのヒントは手に入るのではないか?

スーザンの予感は当たりました。

ある日、学生と教師の立ち話から
「保守技術者」という仕事の存在を知ります。

「録音技師」が、スタジオ録音の総監督ならば
「保守技術者」は、機材管理・組み立てといった
裏方の仕事です。

スーザンはまずは「保守技術者」の道を
極めようと考えました。

そして電子機器に精通するために
地元の陸軍徴兵事務所から
「電子機器マニュアル」を入手し
片時も離さず読み込みます。

そして、8ヶ月後、地元の会社で
見習いオーディオ技師の
仕事を見つけて、就職することが叶いました。

3. 【chance(機会に出会う)】スゴイ依頼はあっさり舞い込んでくる


就職後のスーザンの働きぶりは
目をみはるものがありました。

やがて有名レーベルの
ルディ・レコードから
専属保守技術者のオファーがきます。

音楽業界の一員としての
本格的な日々がはじまりました。

そんな折、友達の紹介で
1人の若手ミュージシャンから
保守の依頼がきます。

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後に累計1億5,000万枚のCDを
売り上げた天才マルチミュージシャン
プリンス・ロジャーズ・ネルソン
(1958年~2016年)です。

奇しくもスーザンが保守技術者として
初就職した1978年のデビューでした。

当時からプリンスの才能に魅了されていた
スーザンはロサンジェルスを離れて
2,300マイル離れた、ミネアポリスに
単身向かいます。

4. 【choroi(チョロい)】どんな敷居の高い人に対しても自分から役割を宣言しよう

さて、物語の要はここからです。

スーザンが任された仕事は
プリンスの自宅の地下スタジオの
セットアップでした。

作業自体は難しくありません。
しかし、これだけでは2,300マイルを
移動してきた甲斐はありません。

そこで、スーザンは意を決して
自らプリンスにこう宣言をします。

「私はスーザンです。
あなたの技師として参りました」

これは自ら、あなたの専属になりたいという
逆オファーでした。

プリンスは戸惑ったものの
これを承諾します。

それからしばらくして
プリンスは1つのアルバムのレコーディングのときの
制御盤の操作をスーザンに依頼します。

そのアルバムの名前こそが世界的に
大ヒットした名作「パープル・レイン」でした。

ビルボード・チャート24週間1位という
偉業を誇るこの名作のレーディング・
ミキシングスタッフとして、スーザンの名前は
音楽業界に轟きます。

その後のツアーにもライブ録音技師として同行。
その中には、かってレッド・ツェッペリンの
コンサートをみたザ・フォーラムもありました。

5. 自分から歩き出す人を奇跡は見ている


いかがでしたか?

後年、スーザンは自身の成功の秘訣を
次のように語ります。

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スーザンの転機を振り返れば
たしかに「友達の紹介」といった
運に見える要素もあります。

しかし、その紹介があったのは
保守技術という分野について
今の自分にできる精一杯の範囲で
学び働いていたからです。

奇跡は自らの足であるき出す人を
助けてくれるのですね。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

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参考文献(P.108~147)


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