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賛成されにくい少数派が創造性を高めてくれる|会議の悪魔

「悪魔の擁護者」という言葉があります。
これは、ローマ・カトリック教会で行われる
ロールプレイングトレーニングです。

訓練では、「悪魔の擁護者」役は
奇跡と信仰を徹底的に批判します。
訓練生はそれに反論することで
布教能力を鍛えるのです。

1.「悪魔の擁護者」が会社にいると?

2001年、カリフォルニア大学の
チャーラン・ネメス達は
現代版の「悪魔の擁護者」を創る
面白い実験を発表しました。

34名の被験者にある討論をしてもらいます。

お題は、仕事の繁忙期に
1週間の休暇を突然申請する
ある女性についてです。
理由は大したことありません。

彼女に休まれたら、
本来は出なくてもいい
男性スタッフが休日返上する
ことになってしまいます。

しかもその男性スタッフは
きちんと正当な休暇理由がありました。

現実であれば、女性に我慢してもらうでしょう。
事実、事前アンケートでは被験者の9割がそう
回答していました。

さて、ここで「悪魔の擁護者」の登場です。

ある参加者だけは、自分の考えとは関係なく
あえて女性スタッフの突然の休暇をOKにし
男性スタッフに臨時出勤してもらう
立場をとります。

討論はコンピューター上で8セッション
行われ、最終的な結論を出してもらいます。

この実験の本当の目的は、
あえて勇気ある少数意見を貫く「悪魔」の
印象と議論の変化を観察することでした。

結果は面白いものでした。

分析によれば、この少数派は、
他の多数派やあいまいな中立派と比べ
怒りや苛立ちの対象になったものの
最も多くの論拠を提示し、
議論の発展を刺激した
と評されました。

そして、この「悪魔の擁護者」役をかった
参加者の印象は次のとおりでした。

チャーラン・ネメス

2.  賛成されにくい少数派が創造性を高めてくれる 

ネメスはこうした「勇気ある少数派」の影響力を
様々な状況設定で検証し、
次のようにまとめました。

チャーラン・ネメス

多数派につくには根拠はいりません。
「みんなも言っているから」で十分です。

しかし、少数派であればあるほど
「なぜ、あなただけそう思うの?」に
説得力をもって答えなければなりません。

でもそのおかげで誰よりも情報を隅々まで
観察し、創造的に考えることができるのです

そしてそうした少数派にふれることで
議論全体が深まり、全く想像していなかった
新しい問題解決法が浮かぶのです。

少数派は勇気と信念がとわれます。
ただの「目立ちたがり屋」では
怒りと不信感を集めるだけです。

現実に多くの議論は多数派で決まります。
でも、少数派がいたからこそ
多角的な結論が見いだせるのです。

「悪魔の擁護者」のポストは
いつも空いています。


チャレンジしてみると、自分も仲間も
大いに成長できますよ。

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