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高いストレスに曝されるとマウスは凶暴になる、人間は・・・。ストレスが脳に与える本当の悪影響を解説。

「ストレス」といえば気持ち良い言葉ではありません。

人間をはじめとした動物は
今いる環境の過剰な要求や
苦痛な刺激に長くさらされると
ストレスが引き起こされます。

「あつすぎる・寒すぎる」「密だ!」
「うるさい!」といった物理的なものや
「嫌な人がいる!」「一人ぼっちだ・・・」
といった対人関係からくる心理的なものもあります。※1

そしてストレスは予想以上に
あなたの脳に良くない影響を与えるのです。

1. 高いストレスに曝されるとマウスは凶暴になる 人間は・・・

2003年、ハイファ大学の研究チームは
とても意義のある研究を発表しました。※2

脳に電極をつけた実験用マウスを
高い昇降台の上に30分間置き
高いストレスを経験してもらいます。

この時のマウスの脳活動を計測すると
興味深いことが分かりました。

哺乳類の脳においては、電気刺激を
繰り返し与えることでシナプス間の
信号の伝達効率がよくなる長期増強(LTP)
という現象があります。有名なのは
海馬における記憶力の向上です。

しかし、ストレスを受けると
情動を司る扁桃体が介入して
この長期増強(LTP)が阻害されます。

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ストレスを受けると物覚えが悪くなると
いわれるわけです。

そして本実験では、高いストレスを受けることで
海馬のみならずマウスのMPFC(内側前頭前野)
という部位についても長期増強(LTP)が阻害
されていました。

MPFC(内側前頭前野)の活動が抑えられると
マウスは攻撃行動(かみつき、威嚇行動)が
増加されるとされています。※2

2. キツいストレスを感じたら切り替える手段を持とう

人間においてもMPFC(内側前頭前野)
とても大切な部位です。

社会生活における葛藤の解決や他者との
関係調整や報酬に基づく人生の選択など
高い認知レベルでの行動判断をしています。

つまり私たち人間を含めた動物は
高いストレスを感じると寛容さや
冷静さなど社会的な特性を
かなぐり捨ててしまう
のです。

もちろんそれは「生き残る」ために
必要な姿勢です。この抑制の役割を担う
扁桃体は脳では最も古く原始的な判断を
する部位です。

でもそればかりでは現代社会では
間違えた判断を繰り返してしまう
ことになります。

ストレスはなくすことはできません。
でも高いストレスにさらされ続ける事態は
避けなければいけません。

感じるストレスが強くなったら
切り替える手段をもっておきましょう。
それは自然にあなたの判断の質を
高めてくれますよ。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

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参考論文 ※1

https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/126/3/126_3_194/_pdf

参考論文 ※2
参考論文 ※3

https://www.nig.ac.jp/nig/images/research_highlights/PR20140417.pdf




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