見出し画像

なぜ夢を持てない若者が増えたのか?デジタル・ネイティブ世代の最大の問題とは?

「デジタルが子どもを危険にさらす!」
よく耳にする論調です。

clubhouseもFacebookliveも
TikTokも(もちろんnoteも)
大好きな64歳の私は、必ずしも
その意見には与しません。

いつの時代も新しい世代は
新しい可能性を探すものです。

しかし、夢実現を応援する身からすると
デジタル・ネイティブ世代は
1つだけとても心配なことがあります。

デジタル・ネイティブ世代は複数の
アプリを同時進行で扱いながら
チャットなどに即反応できる
マルチタスク能力をもっています。

一見うらやましいこの能力が
実はある能力を失わせているのかも
しれないのです。

1.マルチタスク派は無関係なものを避けることが遅くなる


2009年、スタンフォード大学の
研究チームはとても意義のある
研究を発表しました。

22名の参加者を事前アンケートで
次の2群に分けます。

A群 頻繁に複数のメディアで
  マルチタスクを行う群
B群 それほど使わない群

その後、こんな認知テストを
受けてもらいます。

最初にスクリーンに赤文字でAが
表示されその後に赤文字Xが
表示されれば「はい」ボタンを押し
それ以外の組み合わせ(A→B)などの
場合は「いいえ」ボタンを押します。

ただし、この2つの赤文字が表示される
間は白文字で書かれた全く無関係な
文字が1秒あけて3回表示され、
参加者を妨害します。

結果は、A群の複数のメディアを頻繁に
使うマルチタスク組は、そうでないB群と
比べて、「はい」のボタンを押すのが
0.084秒遅れ、「いいえ」のボタンを
押すのが0.119秒遅れていました。

2.マルチタスク派は、記憶の中の無関係な表現を避ける能力が低い


研究チームは、さらに
実験をすすめました。

前の実験同様、
事前アンケートで
30人の参加者を
A群 マルチタスク組
B群 そうでない組に分けます。

その後、こんな課題を
解いてもらいます。

ルールはシンプルです。

スクリーンに0.5秒間ある文字が
表示されるので、それがその文字の
2回前に表示された文字と一致するか
どうかボタンで答えるのです。

これが「ツーバック課題」といいます。

その後で、同じルールで
「3回前」に変えたものも
行ってもらいます(スリーバック課題)。

当然、2回から3回に増えると
その分ワーキングメモリーの負荷が
高くなります。

結果、ツーバック課題から
スリーバック課題に移行するにつれ
A群マスチタスク組の方が
一致していない文字を
一致していると答えてしまう
誤認識が増えていきました。

3.デジタルマルチタスクで夢に向かう時間が減っていく

研究チームは結果を次のように
まとめています。

プレゼンテーション1

マルチタスクになれた現在の若者は
自分に降り注ぐ情報を無視することが
潜在的に苦手です。

心身への負荷は想像以上でしょう。

その上、他人に際限なく振り回され
自分自身の本当に望むことに
向かう時間がなくなってしまいます。

人には無限の可能性があります。
しかしその可能性を何か1つでも
現実にしようとすれば、わき目も
ふらずに進まねばなりません。

画像2

すなわち、自分の夢とは無関係なものは
極力避けていくのが夢実現の道のりなのです。

一見無限の可能性の場にいるはずの若者が
夢を持てないと嘆いている背景には
こんなマルチタスクの弊害があると
考えられます。

現在の若者はとても真面目で優秀です。
しかし、その反面、自分に注ぎ込む情報の
選別ができず、結果として
自分のために生きる時間がどんどん
減っていっているのです。

まず必要なのは、すべての情報や通知に
対応しなければいけないと思うのを
やめましょう。そこから自分のためだけの
時間が生まれ、夢が見つかります。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

とはいえ突然内省をもとめても
難しいものです。そんなときは
より楽しく自分と対話しましょう。
そこで役立つのが「宝地図」という
ツールです。興味のある方は、
下記のオンラインセミナーにお越しください
▽詳細は下のバナーをクリック

宝バナー

ヴォルテックスLINEチャンネル、始動

はじめましての方も
すでに望月俊孝の
公式LINEやFB、メルマガに
ご登録いただいている方も必見!

毎日更新おすすめ記事
最新イベント情報
不定期Lineライブ配信!

ご登録は【10秒】で完了です
【登録後、プレゼントをお届け】

公式LINE

参考論文




































みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?