試しに画像検索や素材サイトで
「幸せ」と検索してみてください。

▲ 写真提供 shutterstock

おそらく上記のような人々が
親密につながっているイメージが出てきます。

これが多くの人が考える「幸せ像」です。
では、家族のようなつながりがなければ
人は「幸せ」を感じられないのでしょうか？

実は、長く続く「幸せ」な気持ちは
初対面同士でも創ることができるようです。

1.  居心地の悪い初対面の45分の対話で芽生えたもの

2014年、ジョージ・メイソン大学の
トッド・ガシュタインらの研究チームは
とても素敵な実験を発表しました。

大学生106名の協力をえて
初対面ペア同士の対話による
感情変化を調査しました。

ペアは初対面の異性同士という
あえて居心地の悪いものにしています。

ペアはお互いに親しくなることを目的に
お題のプロンプトがでて
15分ずつお互いトークしてもらいます。

人と話すときは、浅めの「世間話」か
深い「自己開示話」がありますよね。

今回も双方のテーマにつき
2群にわけて、取り組んでもらいます。

自己開示バージョン

こんな問いかけが、3ラウンド行われます。

1）「人生で最も感謝していることは何ですか？」
　「明日目覚めたときに、
　　1つ能力を見につけていた
　　としたら、それは何がいいですか？」

2）「あなたの人生で最も大きな成果は何ですか？」
　「長い間、やってみたかったけど
　　できなかったことは何ですか？」
　「それはなぜできなかったのですか？」

3）「あなたが親友を創る時に、
　　相手に知っておいて
　　ほしいことは何ですか？」
　「あなたの家が火事なった時に、
　　家族やペットの命の後で
　　何か1つ持ち出すとしたらそれは何ですか？」
　「なぜそれを持ち出そうと思うのですか？」

なかなか見事な質問ですよね。

世間話バージョン

「去年のハロウィンはどうお祝いしましたか？」
「この1ヶ月でみた最高のTV番組は何ですか？
　その魅力を相手に教えてあげてください」

そして、トーク終了直後と1週間後に
相手への興味や
自分のポジティブな感情の度合いを
9段階でアンケートをとりました。

2.　ポジティブな出会いは、「聞き手」にかかっている

結果は面白いものでした。

トークの相手が反応が良く
しっかり返してくれたと認識した場合、
トーク直後はもとより
1週間たっても、ますます
トークした思い出に対する
肯定的でポジティブな感情が
増していっていたのです。

普通は時間がたつにつれ
「そんなこともあったな」と
感情は薄れるものですよね。

しかし、人は応答性が知覚できれば、
参加者の交流のポジティブな記憶は
時間とともに増加するのです。

そして、それは深い自己開示であっても
浅めの世間話であっても
変わることはありませんでした。

ただの世間話程度の
第一印象であっても、
良い反応でこたえることで、
相手は1週間たっても
持続的なポジティブな感情を
生み出すことができるのです。

研究チームは次のように述べています。

口下手でも話題がなくても構いません。

しっかり話を聴く態度を示す人が
実は最高の会話の達人なのです。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

本記事で見たように、
人は聞いてほしい想いが
内側にあふれています。
もし、それをまず自分自身で
聞いてあげることができたら
良いとは思いませんか？

自分がすっかり忘れているくらいの
今のあなたを形作っている想いを
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