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記憶力を上げるには、「落ち着かない」こと 感情体験が残る記憶を創る

「記憶術」

能力開発における
永遠のヒット商品です。
誰もが欲しい能力ですよね。

では、そもそも記憶力とは何でしょうか?

この点、ロバート・ユスペーがとても
シンプルに定義しています。

「記憶とは、異なる時点で情報を符号化し
保持し、取り出す能力である」

単にアタマにあるだけでなく
それをいつでも「取り出せて」
はじめて記憶力があるといえるのです。

では、どのような記憶が人は
「取り出し」やすいのでしょうか?

意外なポイントを見ていきましょう。

1. 感情は記憶の邪魔になる?

2012年、マレーシア国民大学の
研究チームは面白い実験をしました。

58名の学生の協力のもと
感情的な言葉と記憶力の関連性を
調査しました。

次の3種類の単語が用意されました。

ポジティブで刺激的な言葉 20語
ニュートラルで刺激がない言葉 20語
ネガティブで刺激的な言葉 20語

通常こうした実験は「英語」でされますが
今回はあえて現地語である
「マレー語」でされました。

研究チームはまず60語の単語の一覧を
みせ、単語の印象の快・不快を
7段階でアンケートしました。

その後に、2種類の記憶テストをします。

テスト1   認識タイプ

PC上に様々な単語がうつされ、
さきほどの一覧にあったか否かを
素早くこたえる

テスト2 自由記述タイプ

一覧にあった単語を思い出して
ひたすら書き出してもらう。

感情は、理性的な学習の邪魔になると
言われています。

さて結果は?

2. 脳は、「落ち着かないこと」を一番記憶する

結果は、ニュートラルな
刺激のない言葉よりも
ポジテイブ・ネガティブの
刺激のある言葉の方が、よく記憶されていました。

特にテスト2の自由記述では、
参加者はネガティブで刺激のある言葉を
多く書き出していました。

命を守るためには、脅威にはやく
注意を向ける必要があります。

ゆえに私たちは、どうしても
ネガティブ感情がわいた事柄を
優先的に頭に残してしまうのです。

いかがですか?

「落ち着いて勉強しよう」といいます。

でも、実際に私たち人間は
落ち着かない感情が動くものほど
記憶してしまうのです。

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もちろん勉強中にあえて
ネガティブな演出をする
必要はありません。

しかし、たとえば、
面白い学習内容があったら
あえて大げさに驚いてみましょう。

すると、脳はしっかり
その情報をつかみ後で取り出し
やすくなります。

学習に感情を活用しましょう。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

感情の力を用いると
記憶力のみならず、
学習能力全般が上がります。
特に「速読」の分野では顕著です。
もし、こうした新しい学習法に
興味のある方は、こちらの
オンラインセミナーに
お越しください。

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