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まず最初に「仲間」を作ろう。一緒にゴールを目指すことは脳にとっては、「報酬」だった!

多くの高等動物は、
群れで協力をします。

もちろん人間もです。

しかし、人間がスゴイのは
見返りがすぐには見込めない
全くの赤の他人にも平気で
力を貸せる点です。

こうした「お互い様」精神は、
人間特有の自己認識力によるものです。

自分の気持ちを考慮し、
相手の気持ちに配慮する。

これを心の理論(ToM)といい
協力、共感、詐欺、あるいは
「空気を読む」といった社会行為の
礎になっています。

さて、こうみると「協力」は何やら
義務感を感じますが、そうではありません。

実は脳にとっては、「ワクワク」だったのです!

1.迷路ゲーム、1人でするか?協力するか?

2012年、リバプール大学の
オースティン L. クリルらの
研究チームは画期的な研究を
発表しました。

28名の参加者に迷路脱出ゲーム
(制限時間1分)をしてもらいます。

単独で挑む場合と、
2人組で挑む場合を経験してもらい
各ゲーム時の脳の活動状況を
ハイパースキャニングという方法で
同時にfMRIで計測します。

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面白いのは、2人組で挑む場合です。
「指示者」と「走行者」の役に分かれます。
「指示者」は迷路の画面をみて、「走行者」に
次に行く方向を指示します。しかし、声は
出してはならず、伝達はキーパットで行います。
いわば目隠しをした運転手に助手席から
指示をして目的地まで運転してもらうイメージです。

結果、興味深いデータが発見されました。

2. やる気を一番早く出す方法「仲間を見つける」

参加者の脳においては、
上前頭葉と内側前頭葉
楔前部皮質、OFC(眼窩前頭皮質)、
上側頭回、平行四辺形回などの
分野が活性化していました。

これらはいずれも協力状態にあり
自他の心に配慮するときに
活性化する部分です。

そして、最も興味深いは次の事実でした。

参加者が協力して2人組で
迷路を完走した場合は、
1人で完走させた場合に比べて、
脳の後頭葉と尾状部の活性化が顕著だった。

この領域は中脳から運動促進物質である
ドーパミンの投射を受けた報酬中枢と
呼ばれる部分です。

いわば人間の行動を引き起こす
脳の「やる気スイッチ」です。

では、なぜ2人で協力した場合だけ
この「やる気スイッチ」が
強く反応したのでしょうか?

研究チームは、このように考察しています。

プレゼンテーション1

「誰かと一緒に何かをなしとげる」
私たちの脳はそんな予測にワクワクして
やる気を出すことができるのです。

もし、なかなかやる気が出ない
行動に一歩踏み出せないときは
まず一緒に挑む仲間を作りましょう。

すると、その仲間とのゴールに向けて
あなたの脳はやる気スイッチを
自ら入れてくれますよ。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

いわゆる同伴者(バディ)がいると
自分1人ではできないことにも
挑戦ができます。心の整理も同じです。
同じゴールに伴走してくれる
カウンセラー・セラピストがいるからこそ
長年のモヤモヤを手放すことが
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