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会えないときのコミュニケーションは、「電話」がいいか?「テキストメッセージ」がいいか?圧倒的に「幸せホルモン」オキシトシンを分泌するのは・・・

帰省もままならず
リモートワークが加速する昨今、
直接会うコミュニケーションは
難しくなる一方です。

そこで活用されるのが、「電話」か
LINEなどの「テキストメッセージ」
です。

相手の都合や確実性のために
好まれるのが後者です。

しかし「触れ合い」という観点
からすると、どうなのでしょうか?

1. 電話VSテキストメッセージ

2012年 ウィスコンシン大学マディソン校の
レスリー・J・セルツァーらはとても意義の
ある研究を発表しました。

7.5歳から12歳までの女児68名の
協力のもと、母親と連絡したときの
ホルモンをバランスを調べます。

参加者は、次の4群に分かれました。

A群 母親と直接、会う

聴覚、視覚、嗅覚、触覚をつかって
コミュニケーションをとってもらいます。

B群 電話で話す
C群 PCからテキストメッセージをおくる
D群 対比のため、親との接触なし

その時のオキシトシン及びコルチゾールの
分泌量を調べます。

オキシトシンは、哺乳類が共通に持つ
神経伝達物質であり、ストレスを軽減させる
作用があります。相手への愛情へ信頼にも
関係し、「幸せホルモン」とも呼ばれています。

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コルチゾールは、副腎皮質から
分泌されるホルモンであり、
脳がストレスを受けると分泌が
増えることから、
「ストレスホルモン」とも呼ばれています。

つまりオキシトシンの濃度が上がり
コルチゾールの濃度が下がれば、
参加者のストレスは減っていることになります。

さて、結果はどうなったのでしょうか?

2. テキストだけでは会っていないのと変わらない

この点、C群(テキストメッセージで連絡)
について、驚くべきことが分かりました。

まず、オキシトシンが全く分泌されて
いませんでした。
他方、直接触れ合ったA群や
電話で話したB群はきちんと数値が上昇して
いました。

さらにコルチゾールの濃度については
減少は少なく、なんと対比のために
親と全く交流していないD群とほぼ
同じ濃度でした。

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すなわち、「癒し」という観点では
テキストだけのやり取りは、
会っていないに等しいのです。

逆にいえば、「聞き慣れた声」での
コミュニケーションは
これほど威力があるといえます

家族間だけでなく
職場や学校でも同じことが言えるでしょう。

毎回である必要はありません。
感謝や祝福を遠くの人に伝えるときは
「電話」してみましょう。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

オキシトシンの分泌は、結局
「触れる」ことと「聴く」ことが
必要です。ここでセラピストや
カウンセラーが役立ちます。
コミュニケーションがますます
減るこの時代、「聴く」ことの
癒しは大きな存在意義があります。
より詳しく学びたい方は、下記の
バナーをクリックしてください。

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