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何でもちゃんとしないと気がすまないあなたに 2種類の「情熱」のトリセツ|情熱に突き動かされた時に読んでください

「情熱」という言葉があります。
多くの人に好かれる言葉です。

一方で「執着」という言葉があります。
こちらはあまり良いイメージはありません。

とはいえ、どちらも1つの事に
こだわっている点では
変わりはありません。

一体、何が違うのでしょうか?

1. 情熱には、2つの種類があった!

この点、ケベック大学の
ロバート・J・ヴァレランは
情熱の二元論モデル」を提唱しました。

人間の情熱は、
次の2つに分けられるようです。

1)調和の取れた情熱

生きがいとして、他の生活領域と上手く
統合され、プレッシャーなく柔軟に
追求される活動。深い「安心」
「自己信頼」に基づいており、
あるがままに気長に「好き」を楽しんでいる。

2)強迫的な情熱

他の生活領域を圧迫してまで
厳格に追求される活動。
「負けたくない」「失敗したくない」
という不安と「自己防衛」本能に
常に突き動かされている。

「執着」は後者に当たります。

さて、あなたの今、ハマっていることは
どちらに当たりますか?

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実は、この2つの違いは予想以上に
日常生活に影響を与えているのです。

2. 「なんでも完璧しないと気がすまない」人が生まれる理由

2012年、ニューヨーク大学の
ジョセリン・J・ベランジェらの
研究チームは53名の学生の協力のもと
こんな実験をしました。

【Step1】

まず、参加者に「心から大切に思う活動」を
リストアップしてもらいます。

そして、12個の質問を通して
その活動への姿勢が、「調和の取れた情熱」か
「強迫的な情熱」か傾向を調べます。

【Step2】

次にPC画面の文字が単語か非単語かを
当てるテストをしてもらいます。

実はここに仕掛けがありました。
単語の合間に、一瞬、次の3種類の語彙の
いずれかが表示されます。

1)成功言葉(成功、勝利、勝者)
2)失敗言葉(失敗、敗北、敗者)
3)中間言葉(テーブル、床、壁)

わずか1.7秒のサブリミナルです。
実際、気づいた参加者はいませんでした。

【Step3】

最後に、図形選択問題を1問45秒で
10問解いてもらい、その結果をみます。

いかがですか?
少し複雑ですよね。
一見すると、3Stepとも無関係なことを
しているように思えます。

しかし、結果は驚くべきものでしあ。

プレゼンテーション1

同じ強迫的情熱をもっている人でも
成功言葉や中間言葉をみせられた
グループは、こうした現象は起きませんでした。

また、調和の取れた情熱をもった人は
失敗言葉を見せられても、同様の
現象は起きませんでした。

強迫的情熱の根源は、「自己防衛」本能です。

そして、この実験で大切なのは、
何か1つでも
強迫的な情熱を持つ活動をしている人は、
全く無関係な場所で、少しでも「失敗」に
関する情報を目にすると、無意識に
急き立てられ、頑張ってしまう点です。

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少し考えてみましょう。

「なんでも完璧でないと気が済まない」
「ワークライフバランスを徹底しよう」
「ちゃんとしていない自分が許せない」
「常に気を引き締めなければならない」

あなたもそんな人を見たことが
あるかもしれません。
いや、ひょっとしたらあなた自身が
そうした傾向があるかもしれません。

3.「5つの失敗への恐怖」が役立つ瞬間とは?

とはいえ、この現象が悩ましいのは
結果的に「がんばり屋になり」
「パフォーマンスが向上する」ことです。

社会的には、歓迎されることでしょう。
実際に、期限がある仕事や学業においては
誰もが「強迫的な情熱」を持つものです。

そして、それは必ずしも
悪いことだけではありません。

2010年、ペンシルベニア州立大学の
デヴィッド・コンロイ教授は、人間の
「恐怖心」について、モチベーションの
観点から次のような再評価をしました。

人の動機づけになる恐怖

落第の恐怖から勉強するように、
何かに取り組むときの火付け役としては
「失敗への恐怖」は役立つこともあります。

4. 「強迫的な情熱」の裏には、そうまでしても失いたくないものがある

ただし、それは長くは続きません。

活動を継続するためには、どうしても
純粋な対象への興味と無理のない
バランス感覚が必要です。
つまりは、どこかで「調和的な情熱」に
切り替えなければならないのです。

なによりも「失敗」という概念に
敏感になってしまい
無意識に恐怖を感じ続け、
過剰に力み続ける人生は避けたいですよね。

コンロイ教授も次のように述べています。

プレゼンテーション1

現在に蔓延する「なんとなくの不調」の
原因の1つともいえます。

では、どうすればいいのでしょうか?

大切なのは、「強迫的な情熱」を
否定することではなく、その源泉を
見つめてみることです。

「なぜ、負けたくないのか?」
「なぜ、失敗したくないのか?」

敗北や失敗で失う恐れのある
大切なものは何なのでしょうか?

それは、大切な人からの愛や
信頼かもしれません。

とはいえ、「そんな事は気にするな!
思い込みだよ!」と言うつもりはありません。

誰もが、リアルにそうした
喪失の危機や可能性を体験したからこそ
強迫的なまでに自分を奮い立たせるのです。

では、その体験とはどのような
ものだったのでしょうか?

ここで大切なことは、
カウンセラーやセラピストの解釈ではなく
自分自身でその体験に立ち返り
意味を再解釈することです。

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