いきなり質問です。

「次の水曜日に予定されていた会議が
　2日間、前に動かされました。
　さて、会議が開かれた日は
　何曜日でしょうか？」

選択肢1)　月曜日　選択肢2)　金曜日

あなたの感覚で答えてみてください。
この質問を通して、あなたの時間軸が
みえてきますよ。

1.「自分」が動くか、「時間」が動くか

実はこの質問には正解はありません。
その人の時間の捉え方で変わってきます。

選択肢1の月曜日と考えた方

【時間】が動いている感覚を持っています。
あなた自身は停止しており、
時間軸がベルトコンベアのように動き
未来があなたの方にやってくるイメージです。

選択2の金曜日と考えた方

【自分 】が動いている感覚をもっています。
あなた自身が時間軸の道を
一定方向に進んでいき、
未来に向かっていっているイメージです。

もちろんどちらが
夢を叶えやすいかなどの
優劣はありません。

ここで大切なのは、人は
時間について視覚的な
空間イメージを持っているということです。

2.　あなたの時間軸を視覚化する「サークルテスト」

その代表例が「サークルテスト」です。

あなたの「過去」「現在」「未来」の
イメージを3つの円で表現してもらいます。
これにより、あなたの心の中の時間軸を
一望することができます。

少しやってみましょう。

過去・現在・未来が円で
あらわされると仮定して
あなた自身の過去・現在・未来の関係について
あなたの見方を最もあらわす
3つの円を書いてください

描き方は自由です。
異なる円の大きさを使っても構いません
描き終わったら、どの円が過去・現在・未来か
分かるように書き入れてください。

・・・
・・・
・・・

いかがでしたか？

まず、あなたの描いた3つの円のうち
どの円の大きさは
それぞれどうなっていますか？
より大きなものが、あなたが優位に
考えている部分です。

次に、円の重なり方や順番は
どうでしたか？次のいずれかに
当てはまりましたか？

神戸大学大学院日潟淳子氏の
2008年における実験では、対象となった
高校生・大学生は、「交わりタイプ」が
40％を占め、未来の円を最も大きく
描いた子が多かったそうです。

もちろん、これにも正解はありません。
どのタイプが成功しやすいなどもありません。
（たとえば英語圏では水平に円を描きますが）
（北京語学習者は垂直に描く傾向にあるそうです）

3.  人はそれぞれ「時間地図」を持っている

未来の円が大きいことは
未来に希望を持っていることです。

しかし、現在の円が大きいことは
今この瞬間に集中していることですし、
過去の円が大きいことは、自分の中に
誇れる物語があるということです。

大切なことは、自分の時間軸を
自分で認識しておくことです。

すると、自分が本当に人生で
優先したいこと集中したいことが
見えてきますよ。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

人にはこのような
時間の空間視覚化力があります。
その能力を最大限活用して
行動力を増加させる方法が「宝地図」です。

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参考論文

参考文献（P.119～121）