こんばんは
「魔法の宝地図」著書の望月俊孝です。

1.あなたの脳はあきらめやすい！
　善いことでも

「一人の人間の死は悲劇だが、
　数百万の人間の死は
　統計上の数字でしかない。」

残虐な独裁者として悪名高い
スターリンの言葉です。

信じたくない言葉です。

しかし、2015年に1通の
驚くべき論文が発表されました。

94名の学生にお金をわたし、
著名慈善団体を通した寄付の
意欲を問います。

寄付のお願いのパターンは2つ。

いずれも貧困で苦しむ
子どもを救うことには変わりません。

条件の1と2で寄付に差があるとは
少し考えにくいですよね。

しかし、実際は、

条件が不確かな2）の方が
寄付の金額は【24％】も
下がっていたのです！

チームはさらに実験を
すすめました。

寄付をするとき、
人は「暖かく輝かしい気持ち」になります。

寄付のお願いのとき
目にする条件により
この感じ方がどのように変化するか
調査したのです。

別の140名の若者に同様の
寄付を頼みました。

そして、上記の条件１
（確実の救える1名の少女の名前と写真だけをみせる）に
加えて、7人の子どもの名前と顔写真をのせた
次の2種類の条件を提示をしました。

あなたはどう思いますか？

救える子どもの対象数が
増えそうならば
ますます寄付することが
誇らしくなるだろう。

そう思うかもしれませんね。

しかし、結果は・・・

条件1に比べて
条件3は【25％】、
条件4は【13％】も
「暖かく輝かしい気持ち」は
【減少】していたのです。

特に必ず残り6人は救えないことが
目に見えてわかる【条件3】は
必ず目にした1人は救える【条件1】よりも
4分の1もポジティブな感情が
減退してしまったのです。

なぜ、こんなことが起きるのでしょうか？

2.「100％できなくてもやる」人は
　偉大な人だ

実験に携わったオレゴン大学の心理学者
ポール・スロヴィッチはこう言います。

自分が頑張っても、すべてを
救えるわけではない。

人間はそう感じると絶望し
できることすら無気力になるのです。

すなわち、ネガティブ感情により
いともカンタンに芽生えた
ポジティブな感情は消されるのです。

でも、考えてみてください。

たった1人の人を救うこと。
すべてはその集積でできています。

あなたが1人を救うことで
その背中をみて、後から続く人が
いるはずです。

あるいは、あなたが救った1人が
周囲を救う人になるかもしれません。

人生で一番後悔することは
「出せる愛をひっこめたこと」です。

自分ができることだけでもやる。
それはとても偉大な1歩なのですね。

本日もお読みいただきありがとうございます。

本日の参考資料です。感謝いたします！

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