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心配事の9割は実際には起きないという最新研究 感情は「見る」ことでコントロールできる

あなたは心配するタイプですか?
慎重であることは良いことである反面、
度が過ぎると心の健康には良くありません。

では、別の質問です。
「その心配していたことって
実際に起きたことがありますか?」

昨年(2020年)、この点に科学的に
切り込んだ面白い研究が発表されました。

1. 心配することはメリットがあった!?

2020年、ペンシルベニア大学の
ルーカス・S・ラフレニエールの
研究チームは衝撃的な研究を
発表しました。

全般性不安障害(GAD)のある
学生29名の協力のもとに
こんな実験をしました。

ここでの心配は次のように
定義がされています。

将来のある出来事が
悪い結果になるのではないかという、
繰り返し起こる不安な考えや
不安な期待.が繰り返し起こり、
心の中でコントロールするのが難しいこと

何度抑えてつけても不安が消えず
たとえば夜も眠れないといった
感じです。

とはいえ、人は何らかのメリットを
感じなければ繰り返すことはしません。
「心配をすることは、未来のために
役立っている」という自負がどこかに
あるはずです。

でも、それは本当でしょうか?

今回の研究のテーマは、「心配している
ことはそもそもどれくらい実際に
起きるのか」
を検証して、この有益性の
思い込みを見直す点にあります。

参加者は、10日間、一定の合図に従い
そのときの心配事を書き出します。
そして、その心配事が次の30日間で
本当に起きたかどうかを毎晩記録して
確認します。

10日間で集まった心配事は
1人平均34.3個。中には100個を
超えている方もいました。

さて、これらの心配事はどれくらい
実際に起きたのでしょうか?

2. 心配事の9割は起きないし、起こっても思ったほどではない

結果は驚くべきものでした。

プレゼンテーション1

大切なのはここからです。

心配事が現実化しなかったことを
毎晩記録をとって確認した学生達は
ちょうどその期間にあった試験時においても
全般性不安障害(GAD)の傾向が
減少していました。

認知療法では、非現実的な
患者さんの思い込みを
客観的な証拠を一緒に見ていくことで
改善していきます。

その意味では「心配事の9割は実際に
起きていない」という事実ほど
効果的な証拠はありません。

3. 心の乱れは見つめると、おさまっていく


いかがでしたか?

研究チームは最後にこんな
考察をしています。

プレゼンテーション1

これは心配のみならず
あらゆる心の問題に共通することです。

人は誰でも不確実な問題を前にすれば
心は乱されます。その時にしっかり
その乱れを見つめて、いたずらに広げ
なければ徐々におさまっていくのです。

目を背けるほど大きくなっていき
目を向けると小さくなっていくのが
心の原理なのです。

これが分かると、
エネルギーの消耗が減り
より大きなことに取り組めるように
なりますよ。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

感情コントロールの第1歩は
その感情を「見る」ことです。
事実と感情をわけて、視覚化することで
はじめて私たちは心の乱れに
ふりまわされなくなります。
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